# --- Kifu for Windows V6.34 棋譜ファイル --- 開始日時:2010/01/17 10:00 棋戦:第2期天河戦準決勝 持ち時間:2時間 消費時間:178▲120△120 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:松尾香織初段 後手:船戸陽子二段 手数----指手-- *中井広恵天河への挑戦権を目指すトーナメントもいよいよ準決勝。 *振り駒の結果、「と」が3枚出て、松尾の先手と決まった。 * *(棋譜・コメント入力=青葉) 1 7六歩(77) *持ち時間はチェスクロック使用の各2時間で、使い切ったら60秒の秒読み。松尾は瞑想の後、初手に角道を開けた。消費時間は4分。 2 3四歩(33) *船戸はこの手に2分。 3 6六歩(67) *松尾は振り飛車党。 4 8四歩(83) *この1手には6分。船戸は最近居飛車が多い。 5 6八銀(79) *松尾の裏芸は相矢倉。 6 6二銀(71) *ここまでの消費時間は両者ともに8分。 7 5六歩(57) *振り飛車と矢倉、まだどちらも選択できる。 8 5四歩(53) 9 7八金(69) 10 5二金(61) 11 4八銀(39) *どうやら相矢倉となりそうだ。 12 7四歩(73) *速攻を含みにした歩突き。 13 5八金(49) *日曜日の朝のひととき、NHKの将棋の時間をお楽しみの方も多い時間か。 14 3二金(41) 15 6九玉(59) *矢倉への移行を目指す。この瞬間は、「カニ囲い」と呼ばれる形。7八と5八の金が、カニのはさみに見えるところから名づけられた。また、玉がカニのように横に移動するから、と説明する人もいる。 16 4一玉(51) 17 6七金(58) 18 4二銀(31) 19 7七銀(68) *これで矢倉囲い完成。 20 5三銀(62) *なおも早い動きを見せる。 21 2六歩(27) *ならばと先手も、攻めの姿勢を見せる。 22 1四歩(13) *少し早めの端歩。△1三角ののぞきを見せたり、将来の▲1五桂をあらかじめ防いでいたりして、メリットは多い。 23 2五歩(26) 24 6四歩(63) *雁木プラス△6二飛型が船戸の得意形。 25 2四歩(25) *飛車先の歩を交換することができればもちろん、大きなポイント。 26 同 歩(23) 27 同 飛(28) 28 6二飛(82) *これが狙いの構え。先手は▲3四飛と横歩を取れるが、元の場所に戻る前にポイントを稼がれそう。例えば△3三銀▲3六飛△2八歩など。 29 2八飛(24) 30 2三歩打 *ここまでの消費時間は松尾19分、船戸24分。 31 5七銀(48) *総矢倉と呼ばれる手厚い構え。ただし将来△6五桂と跳ねだされた際には、7七と5七、2枚の銀が両取りとなる。 32 6五歩(64) *▲6五同歩ならば△同飛か、あるいは△7三桂か。 33 5五歩(56) *早い突き捨て。早くも勝負どころか。(1)△5五同歩は角筋が止まるとともに、▲2四歩△同歩▲同飛から▲3四飛、さらには▲7四飛と動く筋も生じる。(2)△5五同角は▲6五歩として、△同飛ならば▲6六銀右が飛角両取り。 34 7三桂(81) *軽いながらも切れ味鋭い桂跳ね。受ける方は対応を間違えると、あっという間に損をする。 35 5六銀(57) *前線の高い場所で争う。△5五歩ならば▲4五銀。 36 5五歩(54) 37 4五銀(56) *ここまでの消費時間は松尾30分、船戸37分。 38 3三銀(42) *▲3四銀と出られてはいけない。3四の地点をガードしながら、次に△3五歩で銀ばさみを狙う。 39 6五歩(66) *△3五歩は大丈夫だろうか。 40 3五歩(34) *これで銀が助からないようだが。 41 6八銀(77) *これが松尾用意の一手。(1)△4四歩▲5五角△4五歩▲7三角成は先手成功か。ただし(2)△6五飛と出て、次に△4四歩を狙われた時にはどうするのか。 42 6五飛(62) *ここでどうするか。(1)▲6六金から▲5五金と出るのは力強いが、守り駒が離れてゆくので、カウンターも厳しそうだ。他には(2)▲5八飛などか。 43 6六金(67) *銀を助けにゆく。 44 6一飛(65) *奥深くに引く。 45 5四歩打 *大きな利かし。 46 4二銀(53) *△6四銀と出るのは、▲5五金とぶつけられて勝負されそうだ。 47 5五金(66) *中央を制圧。 48 3一玉(41) *戦場から遠ざかりながら、カウンターを狙う。 49 6四歩打 *相手の手に乗って、押さえ込みに成功。松尾、自信ありの展開か。 *ここまでの消費時間は両者ともに54分。時刻はそろそろ12時。昼食休憩は12時10分から13時まで。 50 2四銀(33) *角筋を通す。 51 5八飛(28) *駒は中央に。5五金をサポートするとともに、機を見ての最終ライン突破を狙う。 *12時10分、ここで昼食休憩に入った。消費時間は松尾1時間0分、船戸1時間10分(チェスクロック使用、持ち時間各2時間)。再開は13時。 52 5一飛(61) *13時、対局再開。船戸はすぐに飛車をひとつ寄せた。 53 7九玉(69) *落ち着いている。すぐに攻めてゆく順もありそうだが、現局面では相手にさほど有効な手がないと見たか。 54 6二金(52) *飛筋を通しながら、バランスを保つ。 55 5六銀(45) *また落ち着いた手。この銀はこれ以上、最前線にいる必要はないと見た。 56 3三銀(24) *機を見て△3四銀の立て直しか、あるいは△4四銀の勝負か。 57 6七銀(56) *前線を支える厚みはなくなるが、守りにくっつけて使う。 58 3四銀(33) *立て直し。次に△3三角と上がることができれば姿が美しい。 59 5六飛(58) *ここまでの消費時間は両者ともに1時間20分。 60 3三角(22) *18分考えて角を上がる。 61 3六歩(37) *動いてゆく。しかし。 62 同 歩(35) *▲3六同飛と取るには、△5五角▲同角△4五金も読まなくてはならない。松尾の手が止まった。すぐに指さないようでは変調にも見えるが。 63 同 飛(56) *決断。 64 3五歩打 *おとなしく収める 65 5六飛(36) *3筋の歩を切れたのは大きそうだが。 66 1五角(33) *この反撃を狙っていた。 67 5八飛(56) *角成は許せない。 68 3六歩(35) *継続手。▲3八歩と受けてくれるのならうれしい。 69 3五歩打 *空いた空間から反撃。△同銀ならば機を見ての▲4五金が厳しい。 70 2五銀(34) *そっぽにかわすのではつらいが、辛抱してチャンスを待つ。 71 1六歩(17) *角の態度を聞く。△2六角は▲2七歩△3五角▲4五金か。 72 3三角(15) *時刻は14時を過ぎた。消費時間は松尾1時間33分、船戸1時間42分。 *また▲5六飛と浮いておくと、そっぽに追われた2五銀の存在がクローズアップされそうだ。 73 5六飛(58) *松尾、はっきり優勢か。 74 1五歩(14) *ともかくも、2五銀を使おうという趣旨。 75 同 歩(16) 76 1六歩打 77 2六歩打 *松尾は終始、自然な指し回し。 78 同 銀(25) 79 3四歩(35) 80 2四角(33) *▲4五金が厳しそうだ。 81 2五歩打 *ゆるまず攻める。 82 1三角(24) 83 1六香(19) 84 2二角(13) 85 3六飛(56) 86 2七銀(26) 87 2六飛(36) 88 3八銀(27) 89 1四歩(15) 90 1二歩打 *つらい辛抱。 91 3七桂(29) *全軍躍動。 92 4七銀成(38) *両者の指し手が早くなってきた。 93 4五桂(37) 94 5七歩打 *反撃するならここよりない。 95 5三歩成(54) *攻め合い。 96 5八歩成(57) *いよいよ終盤戦。 97 2四歩(25) *自然な攻め。 98 同 歩(23) 99 2三歩打 *これが痛打。 100 同 金(32) 101 4二と(53) 102 同 玉(31) *一気に玉形が薄くなった。 103 4四歩打 *角筋を止めながら迫る。 104 同 歩(43) *残り時間は松尾12分、船戸4分。 *5一の飛車が利いているので油断はできない。面白い終盤戦。 105 5八銀(67) *ここでいったん手を戻す。 106 同 成銀(47) 107 3三歩成(34) *角筋を止めて。 108 同 桂(21) 109 4三歩打 *と金を払って一歩を得た効果。△同玉ならば▲4四金が先手となる。 110 3二玉(42) 111 4二銀打 *俗に迫る。先手玉は金があれば△6九金までの詰みだが、△5五飛は▲同角で、手順に8八に逃げ道ができてしまう。 112 5二飛(51) 113 3三桂成(45) 114 同 角(22) *受けには金を残すのがセオリー。 115 同 銀成(42) 116 同 金(23) *後手にも楽しみが多い。 117 5四桂打 *船戸にチャンスが回ってきたか。 118 3五銀打 *上部を厚くして。 119 5六飛(26) 120 4七銀打 *これは本格的に怪しい。 121 4二歩成(43) *ここから両者、一分将棋。 122 2三玉(32) *当然逃げる。 123 5八飛(56) 124 同 銀(47) 125 7七角(88) *△6九飛の一手詰を防いだが。 126 6七歩打 *追い込む船戸。 127 5六角打 *松尾は時間ギリギリまで考える。攻防の王手。 128 4五桂打 *船戸は間髪を入れずに合駒。 129 6七銀(68) *松尾はここさえしのげば。 130 6九飛打 131 8八玉(79) 132 6七銀(58) 133 同 角(56) 134 8五桂(73) *ついにこの桂馬を使えた。終盤に剛腕を発揮する船戸、ぐんぐんと追い込む。 135 6八角(77) *危うく時間が切れそうなタイミングで指された。 136 6六歩打 *2枚の角が攻撃目標。 137 5八角(67) 138 6七歩成(66) *やり直し。▲同角ならば1歩を損してまた元に戻った形。両者ずっと一分将棋が続いている。 139 6九角(58) *決断。 140 6八と(67) 141 同 金(78) 142 6六角打 143 7七銀打 *ここは耐えどころ。後手玉は上部が広いようでも、6九角が利いていて、2五には逃げられない。 144 5五角(66) *手番が松尾に回った。 145 2一飛打 *合駒請求。うっかり△3四玉は▲2五銀で詰み。 146 2二金打 *船戸も惜しまず、先手で金を投入。 147 同 飛成(21) *決めに行く。最後に▲5二とを詰めろにできればよい。 148 同 玉(23) 149 1三金打 *詰ましにいった、のではなく、決めるだけ決めようということか。 150 同 歩(12) 151 同 歩成(14) 152 同 香(11) 153 同 香成(16) 154 同 玉(22) *▲1四銀と押さえてから飛車を取ろうということか。 155 5二と(42) *このタイミングで。 156 7七桂成(85) *駒を渡したので、先手玉も相当危ない。 157 同 桂(89) 158 1八飛打 *攻防手。 159 1五香打 160 同 飛成(18) 161 2七桂打 *これは詰めろではない。 162 1八龍(15) *逃げた。▲1五飛がありそうだ。 163 1四歩打 *王手。△2三玉は▲1三飛で危ないのか。 164 2二玉(13) *これは詰まないようだ。 165 2三歩打 166 同 金(33) 167 1三銀打 168 3三玉(22) *どうやらはっきりしてきたようだ。 169 5八飛打 *後手玉が詰まず、先手玉が詰めろとあればやむなし。 170 同 龍(18) 171 同 角(69) 172 2九飛打 173 4九歩打 174 2七飛成(29) 175 6七飛打 *再度の自陣飛車。 176 同 龍(27) 177 同 角(58) 178 5九飛打 *底歩の内側から。攻防ともに見込みがなくなり、松尾はここで投了した。終了時刻は15時33分。消費時間は両者ともに2時間。勝った船戸は2月7日(日)の挑戦者決定戦に進出。準決勝第2局の蛸島五段−石橋四段戦は1月27日(水)におこなわれる。 179 投了 まで178手で後手の勝ち