# --- Kifu for Windows V6.34 棋譜ファイル --- 開始日時:2010/06/23 10:00 棋戦:第4回日レス杯2回戦 持ち時間:0時間40分 消費時間:105▲40△40 場所:駒込サロン 手合割:平手   先手:船戸陽子二段 後手:松尾香織初段 手数----指手-- *両者ともに、本局が初戦。振り駒の結果、「歩」が4枚出て船戸二段の先手と決まった。本局の勝者は中倉彰子初段−林葉直子さんの対戦の勝者と当たる。 * *(棋譜・コメント入力=青葉) 1 7六歩(77) *午前10時、対局開始。対局場はいつもの駒込サロン。 2 3四歩(33) 3 4八銀(39) 4 5四歩(53) *松尾は中飛車の作戦。 5 6八玉(59) 6 8八角成(22) *角交換型の中飛車。 7 同 銀(79) 8 5二飛(82) 9 7七銀(88) 10 4二銀(31) 11 7八玉(68) 12 6二玉(51) 13 5八金(49) *飛車先を伸ばす順は保留して、先に駒組を進める。 14 7二玉(62) 15 6八金(69) 16 3三銀(42) 17 6六歩(67) 18 8二玉(72) 19 6七金(58) 20 7二銀(71) 21 7五歩(76) *船戸は玉頭位取りの作戦。 *ここまでの指し手は両者ともに2分。 22 4四銀(33) *駒は中央に。飛車先を突いて来ないのならば、こちらに出やすい。 23 7六銀(77) *位を取ったら、位の確保。 24 5五歩(54) 25 8六歩(87) *この戦形においては、ともかくもこの筋の歩は伸ばしていきたい。 26 4五銀(44) *相手が駒組に手をかけているのを見て、積極的に動く。▲4六歩から▲4七銀と組まれるのを防ぎながら、△5六歩と動く順を見せている。 *ここまでの消費時間は船戸4分、松尾8分。 27 7七桂(89) *やって来いの姿勢。△5六歩▲同歩△同銀▲同金△同飛ならば、その瞬間に何か返し技がありそうだ。 28 5一飛(52) *というわけで待つ。この位置が中飛車の好形。▲2二角は△3三角▲同角成△同桂▲2二角△3二金で大丈夫。 29 6五銀(76) *船戸もまた五段目に銀を出る。△6四歩と突かれる順をなくして、あらかじめ▲5六歩を防いだか。 30 6四歩(63) *松尾、決断の一手。▲6四同銀には? 31 同 銀(65) *出た以上、引く手はない。 32 5六歩(55) *歩損をした以上はゆっくりできない。 33 7四歩(75) *ノータイム。この銀はタダで取られることはない。 34 同 歩(73) 35 7三歩打 36 同 銀(72) *桂ではなく、銀で応じる。 37 同 銀成(64) 38 同 桂(81) 39 6三角打 *開始30分、早くも大決戦。 *消費時間は船戸10分、松尾20分。 *船戸の▲6三角は四方に利く角打ち。直接は4五銀取りと▲7四角成の両狙い。また5一飛が動いた時に、4一金を取ることができる。ただし船戸がこれでよくなるかどうかはわからない。松尾にとっては、ここは逆にチャンスかも知れない。はたしてどう応じるのか。 40 5四角打 *松尾は7分考えて角を合わせる。(1)▲7四角成ならば△8七銀と迫る順がある。(2)▲5四同角成は△同銀▲5六歩が進行例で、これは駒の損得はなし。 41 同 角成(63) *船戸、穏やかな順を選ぶ。 42 同 銀(45) 43 5六歩(57) *これで局面のバランスは保たれているようだ。 44 7二金(61) *玉形を整備。この立ち回りでどちらが得をしたかは微妙ではあるが、後手にとっては、7筋からの圧迫は解消されている。ただし歩をもう1枚渡すと、▲7五歩△同歩▲7四歩があるので要注意。 45 5七銀(48) *ここまでの消費時間は船戸14分、松尾28分。 46 3三桂(21) *5七に銀が上がったタイミングで。この桂が使えると振り飛車はうれしい。 47 6四銀打 *なんともアグレッシブ。 48 6二銀打 *銀を入れて、大事に受けておく。相手の銀は単騎。ここさえしのげば、という局面だ。 *ここまでの消費時間は船戸16分、松尾30分。 49 7五歩打 *これが継続手。あとは不退転のつもりで攻めるという宣言。 50 6三歩打 *△7五同歩と素直に応じては▲同銀で桂頭にキズが残って大損。積極的にとがめにゆく。 51 7三銀成(64) *ノータイムで斬り込む。 52 同 金(72) *松尾にとっては怖いところ。▲8五桂には△8四金と上がって耐えるつもりか。 53 7四歩(75) 54 同 金(73) 55 6五歩(66) *ここで一手ためる。次の狙いはもちろん▲6六桂。 56 7六歩打 *玉頭戦。 *ここまでの消費時間は船戸23分、松尾37分。 57 同 金(67) 58 7五銀打 *現状は松尾の駒得。手番を生かして大きくポイントをあげたい。 59 8五金(76) *強気に応酬。△8五同金ならばその瞬間に▲7四桂か。 60 7三歩打 *自陣のキズを消す。 61 7四金(85) 62 同 歩(73) *互いに要の金が盤上から消えた。 *先手は▲6六桂と打ちたいが、△同銀▲同銀△3九角の筋がある。 63 4六角打 *王手。相手が歩切れのため、△5五歩で止まることはない。△7三角ならば▲同角成△同銀▲8五桂という狙いか。 64 7三角打 65 同 角成(46) 66 同 銀(62) 67 8五桂(77) *これで銀が逃げれば再度の▲4六角が厳しい。 68 8四銀(75) 69 7三桂成(85) 70 同 銀(84) *これで駒の損得はほとんどなし。厳密には松尾が一歩損をしている。その損が実は大きいのか。 71 8五桂打 *再度の桂打ち。やはり銀は逃げづらい。 *松尾はここから40分を使いきって、ここから一分将棋。船戸は残り10分。 72 6五銀(54) *基調な一歩を得つつ、玉頭戦に参加。 73 7三桂成(85) 74 同 玉(82) *いよいよ終盤戦。松尾玉は薄くされたが、手番が回ってくれば楽しみが多い。 75 7七銀打 *この手に船戸は5分を使って、残りは5分を切った。攻め続ける順はないと判断して、自陣に手を入れる。 76 4五桂(33) *勝っても負けても、この桂跳ねが実現できたのは気持ちいい。 77 3三角打 *▲5一角成△同金▲7一飛を狙う。 78 7五桂打 *寄せ合い。 79 7六銀打 *玉頭での応酬。守るは攻めるなり。 80 同 銀(65) 81 同 銀(77) *面白い終盤戦。はたしてどちらが勝っているのか。 82 5七桂成(45) *桂を渡すのは怖いが、決断。 83 同 金(68) *手番が回れば▲6五桂で勝ち。 84 8七銀打 *猛ラッシュ開始。 85 同 銀(76) *船戸は残り1分。 86 同 桂成(75) *△6七銀と迫る順もあったか。 87 6九玉(78) *▲8七同玉は危険と見た。 88 7八銀打 *船戸も40分の持ち時間を使いきって、ここから両者一分将棋。 89 5九玉(69) *逃げるのならばここ。 *松尾は何か攻防手がほしい。△7六角などはどうか。▲6五桂を防ぎつつ、△4九金の詰めろ。 90 7七角打 *松尾は60秒ギリギリまで考える。 91 同 角成(33) *船戸はノータイム。 92 同 成桂(87) 93 6五桂打 *船戸の勝ちが見えてきたか。 94 6四玉(73) 95 5五銀打 96 同 飛(51) 97 7三角打 98 7五玉(64) 99 6六銀打 100 8六玉(75) 101 7七銀(66) 102 同 玉(86) *最後まで指す。 103 5五角成(73) 104 8六玉(77) 105 9六金打 *これにて後手玉は詰み。 *終了時刻は11時38分。消費時間は両者ともに40分(持ち時間各40分)。勝った船戸が準々決勝に駒を進めた。 106 投了 まで105手で先手の勝ち